「レジリエントシンキング」は「意味付け」の技術です。
とにかく「心」は見えないし、触れれないだけに、それを描写するためには何かに喩えたり、
対比して腹落ちさせる表現の技術が必要になってきます。
もし大きな精神的ダメージを受けたとき
「いまの心の状態を言葉にしてください」と言われたらみなさんどう答えますか?
「傷ついている」「沈んでいる」「落ち込んでいる」「折れそうだ」「へこんでいる」「張り裂けそう」・・・
「心」を何かに置き換えて、その状態をイメージして言葉にしていませんか?
コップが傷ついたり割れる感じだったり、ボールがへこんでいる感じ、海の底に沈んでしまった感じ、
枝がポキッと折れた感じ・・・見えない、触れない「心の状態」はこうやって比喩的に表現すると
聞いた人もなんとなく共感できます。
であるなら「心の問題」を解決するときにも、
同じように何かに置き換えて意味付けすることで自分を納得させることができるのではないでしょうか。
心を傷つけたり、沈ませたり、へこませているのは「ストレス」です。
この「ストレス」と常に戦っているは誰でしょう?答えは「レジリエンス」です。
ボールが圧力でへこんでしまうみたいに心がストレスでへこんだ時、
内側から元に戻そうとする力が「レジリエンス」なのです。
それなのに「ストレス」に比べて「レジリエンス」は知名度が低いですよね。
でも「レジリエンス」を「ストレス」とペアで考えていくと腹落ちすることが多いのです。
例えば「ストレスを感じる」なら「レジリエンスを感じる」こともできるはずです。
これまで何度も逆境を乗り越えてきたときに本当は「レジリエンス」を感じていたはずなのに、
「レジリエンス」のことを知らなければ意識できません。
「ストレス解消」は「レジリエンス活性化」のことです。
何かに没頭してストレスから解放されているときは、「レジリエンス」が最も働いているときです。
「ストレスチェック」が有効なら「レジリエンスチェック」も有効です。
どうぞ当協会の「レジリエンスバランスチェック」(http://1rca.com/「レジリエンスとは」)をお試しください。
このように「仕事がストレス」と思っている人は「仕事のレジリエンス」が、
「育児がストレス」な方は「育児のレジリエンス」が頑張っているはずです。ほめてあげたいですね。
また「レジリエンスはストレスの受容体」という言い方もできます。
一度はそのまま受け入れて、最後は「力」に変えて跳ね返すイメージです。
常に「ストレスvs.レジリエンス」と意味付けすることが「レジリエントシンキング」の第一歩です。
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