21項目の質問に答えることによって、」あなたの7つの「レジリエンス要因」(強み)のバランスがわかります。7つの要因は4つのHAVE機能(資質的要因)と3つのGET機能(獲得的要因)に分かれています。そしてこの7つの要因を結んだレーダーチャートを「レジリエンス地図」と呼び、この面積を広げることで「レジリエンス」が成長すると考えられています。
HAVE機能とGET機能
レジリエンスは「心の機能」であり、7つ強みを上手に「運用」することで高めることができます。但しこの機能は、一人一人にもともと備わっていて、あとからは獲得しにくい「HAVE機能」(資質的強み)と後天的に身につけやすい「GET機能」(獲得的強み)に分かれています。まずは自分のレジリエンス特性を認識し、「HAVE機能」の足りない部分を「GET機能」を高めることで補い、全体の「レジリエンス地図」を広げるように運用することを意識してください。
HAVE機能
4つの特徴的な強みがあります。総合的には、ストレスや傷つきをもたらす状況下で、感情的に振り回されず、ポジティブにそのストレスを打破するような新たな目標に気持ちを切り替え、周囲のサポートを得ながらそれを達成できるような回復力を指します。
1 楽観性 将来に対して不安を持たず、肯定的な期待をもって行動できる力
2 統御力 ネガティブな感情や生理的な体調に振り回されずにコントロールできる力
3 社交性 見知らぬ他者に対する不安や恐怖が少なく、他者とのかかわりを好み、コミュニケーションをとれる力
4 行動力 目標や意欲を忍耐力によって努力して実行できる力
GET機能
3つの特徴的な強みがあります。総合的には、自分の気持ちや考えを把握することによって、ストレス状況を改善したいという意思を持ち、自分と他者の双方の心理への理解を深めながら、その理解を解決につなげ、立ち直ってゆく力を指します。
5 問題解決志向 状況を改善するために、問題を積極的に解決しようとする意志を持ち、解決方法を学ぼうとする力
6 自己理解 自分の考えや、自分自身について理解・把握し、自分の特性に合った目標設定や行動ができる力
7 他者心理の理解 他者の心理を認知的に理解、もしくは受容する力
監修:東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 平野真理講師
・「二次元レジリエンス要因尺度」(BRS)
*BRS=Bidimansional Resilience Scale