「オーバーエイジ起業」した理由

60歳で定年を迎えたみなさん、毎日何していますか?

私の周りには、「何もしていない」という人が多いように思います。

ただフェイスブックを見ていると結構活動的ではありますね。

つまり「ゴルフ」「風景」「食べ物」の写真のアップが多いです。

「何もしていない」けど「家にはいない」生活でしょうか。

 

私の友人で最近社長を退いて、出勤は月に1回でよくなったという男がいますが、

ずっと家にいると気づまりになると言ってました。奥さんも扱いに困っているようです。

なんせ「元社長」ですから。

 

私の場合はこうなることが予想されたので、とにかく「朝家を出て、夜家に帰る」

といういままで通りの生活を維持するために起業したと言えます。

もちろん経済的な理由もあります。

悠々自適に暮らせないことが「チャレンジ」のモチベーションになりました。

 

「隠居していまの生活のサイズを少しずつ縮小しながら生きながらえる」か

「いまの生活のサイズを守るために新しいチャレンジをするか」の二択ですね。

 

どうせいつかはサイズを縮小する時が来るなら、一度自己投資をしてみよう、

と決心し、いくつか「資格」を取りに行きました。

 

もうひとつの理由は、「アイデンティティ」です。

会社を辞めて、自分の人間としての価値は何だったのか疑問に思うようになりました。

自分は組織という神輿に乗っていただけで、実は何物でもないのではないかと。

神輿を降りた途端、地面の冷たさが全身に伝わって来ました。

 

このままでは終われない。

 

という気持ちが、「オーバーエイジ起業」の原点です。

「起業家」といえば20代、30代のITスタートアップのイメージですが、

そこで60代の高齢起業家は逆に目立つのではないかと・・・

そしてこの「天邪鬼的レジリエントシンキング」こそが自分のアイデンティティであり、

何か世に足跡を残す原動力になるかも知れないと気づき、

「レジリエンス」をビジネスの中核にしようと決めた訳です。

 

でももっと早く気づくべきでしたね。

 

50歳で「役職定年」になったみなさん、千載一遇のチャンスが到来しています。

このまま燻ってしまっては、50年かけて貯めてきた、せっかくの「レジリエンスポイント」がもったいないです。

人生はあと50年も残っているのです。

 

私がその頃に気づいていたら、本当の定年までの10年間にでっかい勝負を仕掛けたのに。。。

 

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