協会設立記念「MEETレジリエントライフ@レジリエントカフェ」開催によせて

先日(9月5日)のご挨拶で伝えきれなかった思いを整理しました。
(私自身の忘備録でもあります。)

何かを始めるには、それなりに何か理由があります。

私の場合はサラリーマン生活の終焉が見えたころ、このまま終わっていいのかと、
なかば恐怖心のようなものが生れてきました。会社を辞めたら自分のアイデンティティは一体どこにあるのかと。
電通で25年営業をやりましたとか、ISIDで6年間役員をやりましたとか、そんなことではなく、
自分自身の内側にある自分らしい何かでもう一度勝負してみたい、
小さくてもいいから世に足跡を残したいと考えたのがスタートでした。

それからいろいろあって最終的に「レジリエンス」に行きつくのですが、
この「レジリエンス」に自分を向かわせたキッカケのひとつは母親の存在でした。
私の母はいま94歳ですが非常に元気です。
私が「レジリエンス」という言葉と出会ったときに最初に思い浮かべたのが実はこの母のことでした。
私は4歳の時に父を白血病で亡くしています。つまりそれから母一人子一人の貧乏生活が始まった訳です。
今思えば遺産相続をめぐる姑との闘いを始め、壮絶なレジリエントライフだったと思います。
いまでも一人で住んでいますが、大概のことには動じない大物です。すでに死を達観しています。

ですから私はこの母のレジリエントな血を受け継いだに違いないと信じることにした訳です。

そういえば私の高校、大学、就職の受験成績は4勝16敗です。
就職試験は8つ受けて電通しか受からなかったですから。
そんな個人的背景もあり「レジリエンス」に関わろうと思ってまず2年前に「ドンウォリ」という会社を立ち上げました。
「レジリエンストレーニング」の講師としてビジネスをスタートさせたのですが全くうまく行きませんでした。
理由の一つはあまりに「レジリエンス」という言葉の認知度が低すぎてマーケットがなかったこと。
「レジリエンストレーニング講師養成」というビジネスモデルは成功だったと思いますが
いざその資格で研修ビジネスをやろうと思っても誰も見向きもしてくれないというのが現実でした。
もう一つは自分自身の知識とスキルの不足がありました。
「レジリエンス」は心理学や脳科学をベースにした学問的概念ですから
それを知らずに「レジリエンス」を語るのはさすがに無理があると気づいて、
産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、健康管理士という勉強に取り組んでやっとここまで来た次第です。

そんな訳でこの「一般社団法人レジリエンスコンサルタント協会」は
まずは「レジリエンスの啓蒙」を活動の主軸に置いています。

最近は前より少し認知度は上がったとは思いますが、
いまでもセミナーの冒頭で「レジリエンスを知っている人?聞いたことがある人?」と質問すると
パラパラとしか手が上がりません。
では「ストレスを知っている人?」と聞けば、
「そんなの知らない訳ないでしょ」という顔になります。

でもそのストレスと日々戦っているのは誰でしょうか?それが「レジリエンス」なんです。

と、まずはこの「ストレスvs.レジリエンス」という対比構造を
みなさんが心に留めてくれるのがファーストステップと思っています。

またではなぜいま「レジリエンス」が必要かという観点から言えば、
日本の社会背景があります。長寿社会。まさに私の母が実践している100年ライフが始まろうとしています。
65歳以上の人口はいま26.7%です。定年も年金支給も伸びていきます。
それから働き方改革。50歳で役職定年、どうするんですかあと50年。
女性活躍推進法と育児と仕事の両立の問題。などなど。
とにかく黙っていてもネガティブになりやすい環境が整えられつつあります。

「レジリエンス」はこれからの日本社会で、自分で自分の心を守るための「鎧」ではないでしょうか。

そして「啓蒙活動」の中での「伝え方」については「意味付け」というアプローチを取り入れています。
先日の記念講演「心のレジリエンス」の中で平野先生が、
心の状態を「スチルのコップ」「ガラスのコップ」「プラスチックのコップ」に喩えて、
「ハーディネス」と「レジリエンス」の違いを説明されていました。
心の状態は触れないし見られないので、こうして何かに置き換えたり、
喩え話で表現して「意味付け」をする技術が必要になります。

「ストレスvs.レジリエンス」
「ストレスはウィルス、レジリエンスは免疫力」
「ストレスを感じるのに、なぜレジリエンスは感じない?」
「ストレスとレジリエンスの白熱ラリー」
「失敗しなければリカバリーの技術は使えない」
「後半勝負のネガティブスプリット人生をめざす」などなど。

「意味付け」というのは、
いままで素通りしてしていた言葉や概念の前で、一瞬立ち止まらせることができる表現の技術だと思います。
これからもこの「レジリエンスを伝える意味付け」を発信して行きます。どこかで立ち止まってもらえれば成功です。

そして最後に「自分のレジリエンスを知る」ことによる「レジリエンスの理解促進」です。
当協会のサイトで平野先生の「二次元レジリエンス要因尺度(BRS)=レジリエンスバランスチェック」を公開しています。
7つのレジリエンス要因のバランスがレジリエンスの発揮のし方に影響しているようです。
この「レジリエンスバランスチェック」を使った「レジリエンスディスカッション」の場を増やすことで、
自分の「レジリエンスを自覚する習慣」を身につけていただければと思います。

心の問題をポシティブに意味付けして前に進む思考を「レジリエントシンキング」と名付けました。
そしてこの「レジリエントシンキング」で、
次々とネガティブイベントが待ち構える人生の後半戦をうまくコントロールするのが「レジリエントライフ」です。

「ストレスvs.レジリエンス」。

まずはこのワンフレーズで「レジリエンス」をどこまで伝えられるか、
「レジリエンスプロデューサー:堀沢 紳」のデビューです。

応援よろしくお願いします。

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